雑然とした町、天満のラーメンはガテン系とヘルシー系両方あり

　大阪天満宮を控え、日本一長い天神橋筋商店街が縦断している天満界隈は、まさに下町、庶民の町です。最近はバルが若い人を中心に栄えていますが、ランチから飲みの〆までその幅広い用途からラーメン屋さんも欠かせません。

　そこで天筋商店街はもちろん、表通りの天神橋筋、JR天満駅の高架下、ぷらら天満周辺などなどなど、ラーメン通のみならず天満通をも唸らせるラーメン屋さんを見ていきましょう。

　天満界隈屈指の、超有名ラーメン。天満というよりは”天五（天神橋筋五丁目）のラーメン”として親しまれています。

　麺はかんすいの使い方が特徴で、他のラーメン店よりも半分くらい少ないそうです。スープは高麗人参を炊いて作っています。人気メニューの「中々」は、魚元素と鶏元素を合わせたものだそうです。

　これまた天満では、押しも押されぬ代表的なラーメン。天神橋筋という南北の大通りに面しています。有名人も足繁く通っているというくらい天満では有名です。

　醤油ベースにねぎがどっさりのラーメンが”ストレート”、ハマグリと帆立を使ったあっさりだけどクリーミーなスープのラーメンが”シンカー（進化）”とか。チャーシューも鶏肉を使っているそうで健康的。天満は健康志向が強いです。

　ここは２０年くらい前のガイドブックにも載っているくらいのラーメンの老舗で、天満から天六界隈まで支店も持っています。

　「マヨラー（ マヨネーズの味ラーメン）」 と、「とまとラーメン」も天満らしくジャンキーな味がして人気です。一品物からご飯物も迷うくらい充実していて、制覇するには何回も通わないといけないくらい。

　最近は味噌ラーメンブームのようですが、ここはずっと前から天満で札幌ラーメンを裁く老舗中の老舗です。

　鶏ガラと豚骨をダブルでべースにしている味噌味で、どちらかというと濃厚でコクがあるのだそうです。麺はやや縮れ気味の麺で、いかにも”サッポロ”っぽいでしょうか。天満の味噌ラーメンと行ったらここです！

　有名店ばかりでなく、天満らしい個性的なラーメン店も見てみましょう。こちらは女性の店主の方が頑張っていらっしゃるそうです。

　一番有名なのは「カレーラーメン」ということですが、写真は「トマトラーメン」。またまたヘルシー系ですね。麺は細めのストレートで、スープは鶏ガラを使ったあっさり系。ガッツリというよりは、飲んだ後の〆に向いているのかもしれませんね。天満らしいです。

　それでは最後の天満おすすめのラーメン店はここ。

　人気の黒醤油ラーメンです。こちらはガテン向きというか、二郎系ほどではないにしても、かなり野性味があります。このタイプは天満では少数のようです。でも、黒、ブラックってかっこよいし、イカスミ料理もそうですが、黒い色のした食べ物は期待の裏切らないおいしさがあって人気です。

　いかがでしたか。天満のラーメン屋さんはすごいと思いました。天筋商店街はもちろん、天五界隈のようなマッチ箱くらいの建物がひしめいている区画にも、どれも食べたくなるようなキラリと光るメニューを用意しているお店があるのですから。

　天満に住んでいる人、天満が職場の人が羨ましく感じます。少し離れていても訪問する価値があるラーメン屋さんばっかりでした！