東京・日本橋のおでんの名店「日本橋　お多幸」徹底レビュー

「日本橋　お多幸本店」は大正13年創業・平成14年に日本橋に移転してから、日本橋のビジネスマンを中心に愛され続けてきました。移転して14年なので日本橋の店舗は古くはないですが、やはり歴史を感じる店内です。

同じおでん屋さんで、新橋にある「新橋　お多幸」や「野田屋グループ」とつく新宿・神田などに展開する「お多幸」とはグループが違いますが、いまはなき「元祖お多幸」と移転前の「お多幸本店」ののれん分けから広がったおでん屋さんたちで、全国におでん屋「お多幸」があるそうです。

日本橋とおでんというとおじさんたちばかりというイメージもありますが、ランチタイムもやっていることや、４階建ての広い店内、きれいで入りやすい雰囲気もあり観光客や若い方も多くおでんを楽しんでいます。90席という大きめの店舗ながらも、開店30分で満席・行列も珍しくないおでん屋さんです。

「日本橋　お多幸」のおでんは関東風で、甘辛い濃い色のだしで煮込んだおでんです。関西の方が見るとしょっぱいのではと心配されますが、ほどよい甘辛さでご飯もお酒もすすむおでんになっています。他のおでんとは別鍋で煮られる牛すじのおでんはさらにお酒にぴったりと評判です。

おでん屋さんということで、おでん種も豊富で選ぶだけでも楽しいです。中までしっかり味のしみた大根や卵は言うまでもなく、季節限定のトマトと里芋やキャベツ巻などもおすすめです。関東炊きらしくちくわぶもあります。

「日本橋　お多幸」はおでん以外の料理もおいしく、夜はゆっくり飲んでいく方も多いようです。お刺身や焼き鳥をはじめとした飲み屋ならではのメニューが揃い、おいしいおでんと一緒にお酒のアテを楽しめます。

「日本橋　お多幸」での外せない名物はおでん…ではなく「とうめし」です！
ランチタイムにも「とうめし定食」があり、おでん定食よりも人気のあるメニューです。

「とうめし」とはおでんのとうふをご飯に乗っけたもののことです。中までしっかり味のしみたあつあつのとうふをくずしながらご飯とかき込むのが絶品のひとしなです。
日本橋の他のお店で飲んだ帰りに「とうめし」を〆に食べにくるお客さんも多いようです。

ランチでも人気の「とうめし」は、大きめの丼に盛られたとうめしと、じっくり味のしみ込んだ煮物系の小鉢とお新香、サラダとお味噌汁がセットで670円と、日本橋エリアではとてもお得なランチが食べられます。

「とうめし」は大盛りもできますが、びっくりする量がでてくるので要注意を。もともととうふまるまる一丁のせられるので、ボリュームたっぷりです。
追加で生卵を合わせるのもおいしいですよ。

「とうめし定食」も人気ですが、もちろんお多幸のおでんを食べたい方にはおでん定食がおすすめです。夜と変わらぬおでんを手軽に食べられることができます。ランチでおでん種を自分で選べるのもうれしいポイントですね。

「日本橋　お多幸」ではなんとテイクアウトもお願いできます！とうふ以外は赤いおでん缶（容器代500円）に入れられ、お好みのものやおすすめで入れてもらいご自宅でおいしいおでんがいただけます。とうふをもって帰り別添えのタレでご飯を炊いておうちで「とうめし」を楽しむ方もいるようです。

日本橋という立地から地方のご自宅へのお土産におでんを買って行く方や、新幹線の車内で缶ビールとともに食べる方にも重宝されています。日本橋の名店の味が遠く離れた場所にも持ち帰れるのはうれしいですね。

平日：11:30～14:00(L.O.13:30)　　17:00～23:00(L.O.22:15)
土・祝：16:00～22:30(L.O.21:45)
日曜定休・予約不可
電話番号：03-3243-8282

アクセスは、東京メトロ東西線「日本橋駅」B5出口徒歩1分、
東京メトロ半蔵門線「三越前駅」Ｂ3出口・ＪＲ線「東京駅」八重洲北口ともに徒歩５分以内と新幹線の行き帰りや、都内の移動中にも便利な場所です。

「日本橋　お多幸」、日本橋で人気を博し続けているだけあり、魅力いっぱいのおでん屋さんです。意外に思われるかもしれませんが、日本橋エリアにはおでん屋さんは多くありません。また日本橋エリアに限らず、関東炊きのおでんが食べられるお店はとくに限られてきます。
予約不可なので行列必死ですが日本橋界隈を訪れる機会があればぜひ訪ねていただきたいです。